糖質革命

私の父は糖尿病なんですが、以前聞いた時はHbA1c6以下(旧基準の頃)にコントロール出来ていたのです。しかし最近だんだん値が悪くなってきたらしく、この間家に来た時に聞いたら7.5で医者に薬を飲むように言われたとか。でも飲みたくないから、この次までにコントロールするからと言って処方を受けなかったらしいです。俺って、飯食い過ぎるからダメなんだよなと父が言っていました。母によれば糖尿病用の料理の本は買ったことがあるそうだけど(多分カロリー制限食か?)続かなかったみたい。母も糖尿病ではないけどHbA1cは高めなのだ。やはり甘い物がやめられないのだそう。

私は緩い期間を含めると糖質制限を始めてから1年以上経つけど、今まで父にはすすめて来なかったんです。でも、これはタイミング的にすすめてみても良いのではないかと思い、肝機能や腎機能に問題は無いそうなので、糖質制限食のことを話してみました。初耳だったようです。でも白いご飯が大好きな父が拒否するかと思いきや意外にも試してみるというので、この本を買ってあげることにしました。糖尿病の薬を飲んでいる人が自己判断で糖質制限をすると低血糖を起こす危険があるので糖質制限に理解のある医師の指導の下でやらなければならないそうです。薬飲むようになったら、出来なくなってしまうから今のうちがチャンス。それでコントロール出来るようになれば薬を飲まずに済むのだから。

以前に図書館で借りて読んだ本なんですけど、これから糖質制限を始めようとする人には無理なく始められる方法が書いてあります。他に糖質制限の栄養学、低血糖症のことなど、役に立つ内容だと思いました。最初はあれも食べられない、これも食べられないと思いがちだけど、意外とそんなこともないし、あとはポジティブに考えて工夫すれば良いんです。本当に父が実践出来て糖尿病の薬を飲まないで済むようになると良いのですが。正直なところ、期待はしてませんが…

ちなみに少しだけど、アスリートのパフォーマンス向上にという項目もあり、それによれば

  • 糖質制限とは単に糖質を制限するだけではない、同時に良質な蛋白質と脂質、ビタミン、ミネラルを充分身体に取り込むことが出来る。
  • そうすると細胞の酸化と糖化が最小限に抑えられ体力、免疫力が高まり、プレッシャーに負けない精神力が身につく
  • 運動に見合ったある程度の糖質は必要であるが、精製された糖質は避け、蛋白質と脂質優先する原則は変わらない。
  • 持久力が必要なのか瞬発力が大事なのか、あるいはその両方なのかによって使う筋肉、エネルギー源、その燃やし方などに様々な違いがある。蛋白質、脂質、糖質をどういうバランスで、いつ、どのぐらい食べるか工夫し、それに応じたビタミン、ミネラルをたっぷり摂れば効果的な肉体改造が可能

とありました。この先生が書いていることが正しければ、今まで何となく思っていた、迷いが少し晴れるのですが…。

それから先日受けた糖負荷検査の結果が出ました。結果は食後高血糖でプレ糖尿病と言える状態。その後の変動も大きく反応性低血糖症でした。ただインスリン抵抗性は低いのが救いみたい。日常生活では食後の眠気ぐらいでこれといった不調を感じていないのは、その状態に身体が慣れてしまっているのかもしれないとのことでした。

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こんなに大きく血糖値が変動しているとは。それだも糖質を多く摂ったら調子悪くもなりますよね。食事の前に飲んで高血糖を抑える薬を処方されましたが、後から気づいたんだけどマラソン前なので普段と違うことして大丈夫なのか、飲むかどうしようか迷います。飲んでみて副作用があればマラソンが終わるまで飲まないでおこうと思います。

管理栄養士さんの食事指導も受け、摂っても良い油の摂取を少し増やした方が良いみたい。毎日の食事内容を練習日誌に書くようにしているので次回は、それを持って来るように言われました。それから来週マラソンを走るんだけどカーボローディングしないで高蛋白高脂肪の食事で走ってみようと思っていることを話したら、やはり着火剤として少しの糖質は必要だから調子悪くならない程度の糖質を摂った方が良いけど、高蛋白高脂肪で良いと思う、結果を聞くのが楽しみですとのことでした。

糖質革命” に対して9件のコメントがあります。

  1. こうめ より:

    これだけ血糖値上がっていたらちょっとつらいですね。私は30分後で129でした。
    インスリン量の単位はなんですか?病院でやる2時間糖負荷試験のインスリン量と単位が違うような気がするのですが。
    2時間経過してもまだインスリン量があまり減らなくてむしろその後も出ちゃうんだね。もったいない感じ。
    やってみてよかったですね。
    処方された薬の名前は何ですか?

    1. NAOJI より:

      単位はMCU/ML、薬はセイブルというのです。
      食後高血糖になるのがなぜかわからないけど(遺伝なのか?)それにプラス、インスリン分泌のタイミングがずれてるみたいですね。それで今度は下がり過ぎて低血糖というパターンかな?

      しかし、人間ドックなど普通の検査では正常の範囲ですから、それが引っかかるようになった時点では既に糖尿病になっているんでしょうね。何年か前に、こうめさんに指摘されたおかげで早くに気づくことが出来ましたけど、糖負荷検査したら危ない人、結構いるんでしょうね。じつはYANCOさんも春の健康診断でHbA1c5.2(旧基準で)だったので、受けた方が良いのではないかと思っているんですが、年末から新しい現場常駐が決まり、そうなるとなかなか平日に休みが取りにくくなるので困ったもんです。しかも宿舎暮らしだと糖質制限も出来ないし。

  2. かえで より:

    あれほどいろいろ勉強して 甘いものなどほとんど食べない
    糖質制限をしているNAOJIさんでも プレ糖尿病と診断されるのですね。
    恐ろしや、糖尿病。
    お話から考えると遺伝性の部分が大きいのではないでしょうか。
    ですが これもNAOJIさんが糖尿病に対して危機感をもって
    普通の人は受けないであろう5時間の糖負荷試験を
    受けられたから 分かったんですよね。
    これが 普通の食事をしていて、運動もせず、一般の検診だけを受けていたら
    60代ぐらいになって 実際に糖尿病の症状が出てきてから気付いていたかもしませんね。
    それを考えると一病息災で NAOJIさんなら、
    さらなる健康維持が出来そうですね。

    って 私も他人事のように言っていてはいけないのです。
    親族に糖尿病患者が居るので 気をつけないと。

    ところで 食前に服用して 食後高血糖を抑える薬は もしかして
    グルコバイでしょうか? もし そうでしたら、私の個人的考えですが、
    NAOJIさんのように 日頃から糖質制限していて 75gの糖質を一気に取ることも
    日常ほとんどなく、食事の順序なども 野菜等から食べるようにするなど、
    考えておられるので あえて必要ないように思います。
    ましてや 来週のレース後からの服用で まず、問題はないと思われます。
    グルコバイの副作用も 放屁増加 が一番多いようです。

    しばらく忙しくてコメント出来なかったんですが
    NAOJIさんが栄養分析受けると知り、私から見ると、
    完璧な栄養管理なので どういう結果になるのか
    気になっていました。細かく結果をアップしていただき、
    遅くなりましたが ありがとうございます。
    亜鉛不足とか 私も気になりました。
    いろいろ、文献の紹介も含めて とてもとても参考にさせていただいております。
    日頃、なかなかお礼が言えないので 深くお礼を申し上げます。

    最後に 来週のレースも応援しております。

    1. NAOJI より:

      体質もあると思います。確かに子供の頃から人と比べて甘いお菓子を多く食べていたわけでは無いですが、普通の女子から比べたら主食を多く食べる子供だったかもしれません。でも一般常識ではご飯をしっかり食べるのが良いとなっているのにね。あと成人して実家から離れてみると、母の料理の味付けが甘いことに気づきました。遺伝以外の食習慣も知らず知らずのうちに影響していたのかもしれません。

      今まで糖質制限の色々なドクターが書いた本を読んで来ましたが、血糖を上げるホルモンは安全装置としていくつもあるのに、下げるのはインスリンしか無いというのが根拠で、人間本来の食性に糖質はわずかでも支障が無いものではないかと思うようになりました。

      薬の件ですが、こうめさんへの返信にも書きましたが、セイブルという薬です。私もかえでさん同様、ドウターが糖質制限をしているのを知っているのに処方する必要があるのか疑問に思いました。その時はとっさに考えが及ばなかったのですが次回診察を受ける時に、聞いてみようと思います。

      ちなみに江部先生のブログを調べてみたら、糖質制限していたら必要ないように書いていました。自分の場合朝だけ糖質を摂るから、その時だけ服用すれば良いような気がします。またグルコバイの方が強い薬のようです。
      http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1784.html

  3. こうめ より:

    よくよくNAOJIさんの値を見たら、インスリン反応の値びっくりしました。初期分泌反応低下してるという事なのかな。0.4以上が正常値なので、桁違いますよね。
    薬飲む必要ってあるのかなって思います。
    この検査結果を持って、一度糖尿病専門の医師に見てもらったらどうですか?
    ここの病院はなかなか良いらしいです。街中なので便利だし。

  4. こうめ より:

    http://www.manda.or.jp/
    リンク張り忘れました。

    1. NAOJI より:

      そうですね、今のドクターはリウマチ、アレルギー系で糖尿の専門医じゃないですからね、この値に関する説明も無かったし、まずは2週間後に薬のことも含めて、検査結果で疑問に思うことを聞いてみます。専門医の診察を受けるのは良いんだけど糖質制限に理解の無いドクターだと、きっと合わないと思うんですよね。病院のHPの食事療法の所を見たら、ここはカロリー制限食のようでした。いわゆる6:2:2のバランスの良い食事でカロリーを制限するっていうのですね。話はそれますがマフェトン理論って覚えていますか?あれだと4:3:3でカーボローディングはしないんですよね。

      最近になって糖尿病学会も糖質制限を治療法の1つとして認める方向に流れが変わって来ているそうなのですが、札幌はまだそういう病院は少ないみたいです。不思議なのは本とか出して糖質制限を提唱しているドクターって、糖尿病の専門医じゃない人が多いことなんですよね。

  5. sakag より:

    おとうさんの数値の変化を見て、私ももう少し真剣に考えなければ・・・と思いました。
    実は、私が山や走るのを始めたきっかけは40代後半に受けたブドウ糖負荷検査の結果で、糖尿病と診断されたことでした。しかし、食べたいし飲みたい性分なので、その余計なカロリーを消費すればよいだろうとカロリー消費の多いそれらの運動を始めたのでした。またその目安として、体重が増えないように気を付けようという程度で20年ほど経過しました。全くといいほど気にしないで食べて飲んでいます。
    2年ほど前まではHbA1cが6以下だったので、年に数回行く糖尿病専門の病院でも、「今のままで良い」と言われて安心していました。それが最近は6を超え始めました。おまけに中性脂肪高め、血圧もやや高めと、加齢に伴って、いろいろ心配な数値が出てきています。

    それにしても、あれだけ食べ物に気を付けて、なおかつ、あれだけ走ったりしていても、プレ糖尿病だなんて・・・信じられません。

    1. NAOJI より:

      sakagさんも糖尿病だったんですか、知らなかったです。
      年齢とともにインスリンの量が減ったりききが悪くなって来るのでしょうね。
      sakagさんも一度糖質制限の本を読んでみてはいかがでしょうか?自分で納得出来たら試してみたら良いと思います。簡単に言うと主食を抜いておかずを食べるんですが、肉や魚、摂っても良い油は、しっかり食べても良いので、あまりストレスは無いと思います。ただエネルギー代謝が糖質に頼らない状態に変わるまでが人によって辛いかもしれないので徐々に減らしていった方が続けられると思います。体脂肪使える身体になるので登山ぐらいの強度の運動だと補給の回数が減るかもしれませんよ。
      それからがん細胞ってブドウ糖をエネルギーにしているって知ってました?糖質制限をするとがん細胞を兵糧攻めに出来るようなことを書いているドクターもいました。

      昨日、また父が来たんですが早速実行しているそうです。意外。続くといいんですけど。
      食事の話聞いたら、以前は朝茶碗2杯のご飯、バナナ1本、それになぜか粉ミルクを飲んでいたそうです。これじゃ血糖値も上がりますよね。粉ミルクは三浦雄一郎氏が飲んでいるとかで真似したんだそうです。早速粉ミルクはやめてチーズにしなさいと言っておきましたが…

      ほんと私の周囲には、そんなこと全然気にしなくても何ともない人もいるんですけどね、遺伝だから仕方が無いのでしょう。でも食生活に気をつけるようになって色々試してみたのはここ3,4年ぐらいです。それも、こうめさんに検診の結果を見てもらったら糖尿病になりやすい体質かもしれないと言われたことがきっかけでした。糖質制限を知ってからは今までヘルシーと思える食事が逆に良くないということになって、完全に意識改革出来るのかまだわかりません。

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