福田村事件
NHKの朝のニュースで映画が取り上げられて知ったので見に行って来ました。
関東大震災後、朝鮮人が掠奪や放火をしているというデマが流され、お上のお達しにより戒厳令が敷かれ自警団が結成されたそうです。
震災の5日後、たまたま讃岐から行商に来た薬売りの一団が福田村の自警団に朝鮮人と間違えられ妊婦、子供を含め9人が殺されたという実際にあった事件を描いた作品でした。
デマの広がるスピードは今より遅いけど、冷静な考えを持てる人の意見を得ることが出来ないという時代ですよね…。
しかも混乱に乗じてお上がデマを流して活動家を逮捕し殺したりとか、新聞も事実を書けなかったり（これは現代も変わらない 👿 ）
今ならデマが広がるスピードは速くとも、違う意見を得ることも可能であり、どっちが良いかは何とも言えないと感じました。
実際はどうなのかはわからないけど、その時代の関東の田舎の民衆の暮らしとか考えってこんな閉鎖的で差別的、因習に囚われているのかと感じました。
村民の中では高学歴な村長と主人公夫婦が止めようとしたし、実際警官が薬売りが持っていた日本人であるという証明書を確認しに行き、戻って来るまで手出しをしてはならないと言っていたのに1人が（映画の中では子持ちの若い女性）手を出したことにより惨劇が始まる。行商団の長が「朝鮮人だからって殺して良いのか！」と叫ぶシーンが印象的でした（彼らも被差別部落民だった）
群集心理と無知の怖さを感じた映画でした。自分がその中にいたら止めようとすることが出来たかどうか…
見た後、ずっしりと重い気持ちになりました。
歴史から葬られたとありますが、現在、旧福田村（千葉県野田市）には慰霊碑があり犠牲者を追悼する式典が執り行われているようです。
ところで上映館のシアターキノがクラウドファンディングを行っているんですね。
最近まで知りませんでした。ネットフリックスなどに押されて劇場で映画を見るってことがオワコンになりつつある時代。
コロナの影響もまだ残っているだろうしミニシアターってどこも経営難なのでしょうね。
下のサイトを見てシアターキノの台所事情もそんなに大変だったとは。
映画は映画館でないと…という古い人間なので、微力ながら協力させていただきました。
40年…オーナー夫妻の後を引き継いでくれる人がいると良いけど。
私もNHKのニュースで観ました。噂やデマは恐ろしいですね。今で言うフェークニュースでしょうか。
情報氾濫の今の時代でも気を付けなければならないですね(*^_^*)
今ならフェイクもあっという間に広がるから怖いですよね。肉体的な暴力では無いけどネットの炎上と似た行動と感じました。
問題だと思うのは真実が報道されないことがあるという事実です。
政府やグローバル企業による圧力で情報統制ですか、
コロナワクチンに対するネガティブな情報が一方的にデマとされたりやジャニーズの件も根っこは同じと感じます。