東京2025世界陸上観戦旅行記3

35キロ競歩観戦の朝は曇りで割と涼しかったです。ホテルから神宮外苑まで4キロぐらいなので走ってスタート時間45分前に到着しました。

会場はスタンバイ準備中という感じ。ペナルティゾーンの看板がありました。競歩は警告が3つ付くと35キロなら3分30秒ここで待機しなくてはなりません。東京オリンピックの時も、また今回男子20キロ競歩でもメダル争いをしている選手がここに入らなければならなくなる悲劇が起きました。待機中はどんな気持ちになるのか…

集合場所の神宮外苑のイチョウ並木付近。奥のドーム状の屋根の建物が絵画館。この交差点付近は元旦競歩5キロのスタート地点でもあります。冬枯れのイチョウ並木しか見ていないので青々としたイチョウ並木がきれいでした。この先が第一折返しです。

スタート前のコースを午前中の競技に出場する選手達を乗せていると思われるバスが通過しました。

近くには川野選手の所属先企業、旭化成の応援団がいて応援用ウチワと濡らして被ると冷感を感じられるフード付きタオルをいただきました。さすが旭化成です ❗

またJAPANのマフラータオルは応援者に無料配布されていた物で他の応援にも使えそう、良い記念になりました。

とうとう選手たちがやってきました。日本の川野選手と勝木選手がトップグループに。長丁場なのでまだまだこれからです。

女子のトップグループ。最初に来たエクアドルの選手は20キロにも出て4位、ゴール前に藤井選手が危うく抜かされるところでした💦その後ろの集団は世界陸上やオリンピックのメダリスト達です。35キロと20キロ両方で金メダリストの選手もいます。

最初に注目したのは選手がどんなシューズを履いているのか、でした。足元を見ていたら気づいたのは元気なうちは爪先をしっかり立ててスッと着地しているのが際立つ印象を受けました。帰宅後、写真を整理したらアシックス、アディダスが多かったような気がします。アディダスは川野選手も履いていたアディゼロ・タクミ・セン10を履いている人が多かったように思います(ちなみに私はアディゼロSL2をロード用に履いています)

↑渕瀬選手は39歳、長年女子の競歩を引っ張って来たレジェンドです。最後の方で脚が攣ったか傷めたかしたようで止まってしまい、もうダメなのかなと思いましたが、最後まで歩き切りました。

35キロは勝負どころまでは余裕がある選手が多いのか、沿道の応援にリアクションしてくれる選手が結構いました。その中のオーストラリアとウクライナの選手。

中でも私が自慢したいのは金メダルを取ったカナダのダンフィー選手の名前を周回毎に呼んでいたら、こちらを見て微笑んでくれたこと(周囲で名前を呼んでいる人はいなかった)この頃は先頭集団の後ろでまさか優勝するなんて思ってもみませんでした。

女子選手の絞られた身体は同性でも目の保養になりました。向かいでポンポン持ってる女性は英語他、色々な国の言葉で応援していて私も英語だけ真似させてもらいました。

金メダル候補だった川野選手もこの頃はまだ元気だったんですが…一時薄っすらと晴れ間が見えた時間帯もあり気温が上昇して来ました。やはり急遽スタート時間30分繰り上げで正解だったと思います。

歩型に目を光らせる審判。トップ選手でも怖い存在なのでしょうか…?

35キロは実力を出せず26位だった丸尾選手。でも20キロでは競技場に入る前に抜かれて9位になり惜しくも入賞は逃したけど35キロの雪辱を果たしたのではないかと思います。

熱中症の兆候が見えて来た川野選手。帰宅してから録画を見ましたがゲスト解説の原監督の「視線が…」のコメントにさすがだな思いました。

結果はご存じの通り、トップグループで淡々と歩いた勝木選手、その後方で仕掛けどころを狙っていたと思われるダンフィー選手、同い年34歳ベテランの経験が活きた試合だったのかなと思います。川野選手は世界記録保持者でメダル候補だったことや地元開催のプレッシャーなどがレース展開に影響したのかもしれないですね。

マラソンと違い何度も選手を見られるし、選手がリアクションしてくれるなんて種目は他に無いと思います。パリ五輪の時の女子マラソンの一山麻緒選手の試合後のインタビューで「JAPAN!JAPAN!ってたくさんの声援を受けて日本ってこんなに愛されている国なのかと思った」というコメントから、きっと国名でも呼ばれると嬉しいんだなと思って色んな国の名前で応援したりしてとても楽しく、数日この余韻に浸ることが出来ました。飛行機代をかけて応援に行って良かったです。生きている間にまた経験出来れば良いけどきっと最後でしょうね(笑)

この後、イブニングセッションに続きます。

東京2025世界陸上観戦旅行記3” に対して6件のコメントがあります。

  1. wakasa15thfd より:

    世界陸上観戦はNAOJIさんが頑張っておられる競歩の応援がメインだったんですね。何時拝見しても、きつい競技に見えます。審判が目を光らせる歩型とは、歩かずに走っているかのチェックなのでしょうか?
    競歩は陸上の中で日本選手は世界に伍して戦える種目だと認識していますが、今回は藤井選手の銅メダル、吉川選手の7位、丸尾選手の9位と、期待が大きかった分だけ少し物足りない結果に終わった様に思いました(努力されている選手の皆さんには申し訳ないですが)
    私はTVで男子の棒高跳びと400m混合リレー、男子100mを観ましたが世界のトップレベルの選手は素晴らしく感動しました(*^_^*)

    1. NAOJI より:

      きつそうに見えますか?自分は走るよりは心拍数が上がらないので楽に感じていますが、脚にランと違った疲労が来るというのはあるかもしれません。それは接地している時間が長いからだと思います。

      テレビ中継などでも解説されていますが走るとみなされる行為ですね。ベントニーとロスオブコンタクト二種類のパドルを持って審判が何箇所か立っています。今回20キロでメダル争いから脱落した山西選手はロスオブコンタクトだったようです。従来は薄底シューズが主流だった競歩が厚底が主流に変わるとシューズの反発で浮きやすくなるそうです。私みたいなマスターズ競技者にはわからない世界ですが(^^ゞ

      女子は男子から比べると選手層が薄く今まで入賞はしたことがあったのですが、まさかメダルが取れるとは思っていませんでした。上位の選手が錚々たる顔ぶれだったので。これで女子競歩界も1つ殻を破ったかなと思います。藤井選手に続く若手が出て来て欲しいです。

      男子は期待通りには行かなかったのが残念です。いくら世界記録とか今季世界ランキング何位とか言ってもオリンピックや世界陸上で実力通りの結果が出せるかは難しいのでしょう。来年から種目がフルマラソンとハーフマラソンと同じ距離になるので、気持ちも新たに頑張って欲しいです。

      この日の夜の試合を競技場で観戦しました。棒高跳びデュプランティス選手の写真を撮りたかったけどトラック種目に気を取られているうちに、さっさと決勝進出決めてしまったみたいで全く見ることが出来ませんでした(笑)

      今夜の男子4×100mリレー、日本チーム決勝進出なので楽しみです。

  2. asamoyosi より:

    まだまだ、最後なんて言わないで‼️

    1. NAOJI より:

      またチャンスがあれば良いですけど…
      1991年東京、2007年大阪、2025年東京なので次の開催は20年以内に大阪であるかもしれないですね。しかしその頃私は80歳近くなってるので生きていたとしても年金暮らしで旅費かけて行けるかな~(笑)

  3. asamoyosi より:

    大丈夫‼️ その頃は更に平均余命が延びていると思いますので・・・。☺️

    1. NAOJI より:

      80歳まで働ける時代になってたら行けるかも?
      健康が一番ですよね(^^♪

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