うかたまvol.28より

うかたまって季刊誌知ってますか?自分も知らなかったんですが、だいぶ前にこうめさんに教えてもらってから定期購読してます。「食べることは暮らすこと」っていうキャッチフレーズがついてます。自分で安心安全な料理を作りたい人には面白い雑誌だと思います。

vol.28で考えさせられた記事は

  • 遺伝子組み換えとTPP
  • おいしくて安全なエビはどこにある?

でした。

遺伝子組み換えとTPPについては、「モンサントの不自然な食べもの」という映画を作った監督(フランス人)へのインタビュー記事なんですが、モンサントって何だかわかりますか?私も比較的最近知ったんだけど、遺伝子組換え作物の種子の世界シェア90%を占めている会社で実はPCBや枯葉剤などのメーカーでもあるんだそうです。これだけでもイメージ悪いです。

この会社が「我が社の農薬と種を使えば雑草や害虫に悩まされず収穫が増え農家は儲かり食糧危機が救われる」と宣伝しているそうなんです。しかも収穫した作物の種をとっておいて翌年まくことは出来ない、理由は特許を侵害することになるから…

遺伝子組換えでない品種を栽培していても近くで栽培されていてれば交雑した途端に”特許権侵害”だと訴えられてしまう。北米のナタネや大豆、メキシコのとうもろこし、インドの綿でそうした事態が進んでいるそうです。

フランスでは議会で遺伝子組換え作物を審議している時に、この作品が公開され議会でも上映され
遺伝子組換え作物は禁止されましたがメキシコはNAFTA(北米自由貿易協定)に参加しているから拒否出来なかったんだそうです。日本のみなさんもTPPには気を付けて下さいと。もしTPPに参加すると日本で現在義務付けられてている遺伝子組換え食品の表示義務が廃止されるかもしれないのだそうです。

この監督の実家も農家で、工業化した大規模農業を目指していたのですが二人の叔父さんは50歳前に癌になったそうです。農薬の使い過ぎではないかとのことです。今は跡を継いだ弟さんが有機農法に転換しようとしているそうです。(以前北海道中ひざくりげで見たけれどメノビレッジのエップさんもそうだったような)

また農家と消費者が直接つながることが食糧問題を解決し、遺伝子組換え作物を拒否する途と。新作では日本のテイケイ(産消提携)の展開と原発事故後の農家の様子を取材する、日本から世界へたくさんのメッセージを発信出来ると思うとのこと。

この映画、北海道ではニセコとかでる27で上映されるようです。かでるは10/1で4回上映されるみたい。行けたら観に行ってみようと思います。

次はエビの話

日本がエビを東南アジアから大量に輸入していて、そのせいでマングローブが切り倒され環境破壊が進んでいるって話はもう何年も前にテレビでみたのですが、その後もエビをめぐる状況は悪化し続けているのだそうです。

養殖エビの主流はブラックタイガーからバナメイというエビが過半を占めるようになっていて、過密養殖の適したエビで、その分安価に供給出来るそうです。これを聞いただけでも食べたくないですね。味も悪化していてスーパーに並んでいる冷凍エビの表示を見ると化学調味料、保水剤、発色剤、酸化防止剤などの添加物が使われているのだそうな。そのようなエビは不自然な味がするらしいですが、それが標準になりつつあるらしく、怖いですね。冷凍のエビは滅多に買わないけど、天然物以外は買えないなと思いました。

そして安全や環境に配慮した方法で育てられたエコシュリンプというフェアトレードのエビが広がって欲しいと。ほどほどの量のエビを安心して美味しく食べるか、味や添加物、背景を気にせず安いエビをたっぷり食べるか日本人の暮らしと味覚のセンスが問われています。と結ばれていました。もちろん私は前者です。

うかたまvol.28より” に対して6件のコメントがあります。

  1. かえで より:

    いつも思っているのですが、NAOJIさんって
    本当に勉強家ですね。つねに健康のこと、食のこと、
    環境や病気のことについて、いろんな本を読んで、
    勉強されて、わかりやすくブログにアップされて、
    感心しています。と同時に情報提供もまた、
    ありがとうございます。先日の「空腹が人を健康にする」の
    レポもためになりました。ありがとうございました。

    この「うたかた」という雑誌、とてもおもしろそうですね。
    是非、購読してみたいけれど、北米に居るから無理かな?
    そして、日頃なにげにProduct of USAの大豆とか買っていましたが
    恐いんですね。遺伝子組み換えのこと、あまりよく知りませんでした。
    これを機に 私も勉強して気をつけていきたいと思いました。
    情報提供、ありがとうございました。

    1. NAOJI より:

      いえいえ、そんなことはありませんよ、お恥ずかしいです。
      でも健康とか食のことを気をつけるようになったのはランニングの怪我がなかなか治らなくて、その時に通っていた整骨院の先生の言葉がきっかけでした。炎症がなかなか治らないのは食生活のせいだ、記録を目指して走るつもりなら油、砂糖、乳製品を摂るなって言われたんです。もっと早くに知っていれば30代が自分にとってもっと良いランニングライフになったのかな~って少し残念に思います。

      この雑誌ですが、うたかたでなくて「うかたま」です。言葉の意味は食べ物の神様「うかのみたまのかみ」のことだそうです。かえでさん、今でもアメリカ在住なんですね、日本のamazonでは買えるようですがアメリカまでは届けてくれないのかな。

      1. かえで より:

        ブログの記事のタイトルにもなっているのに
        「うかたま」も間違い、大変に失礼を致しました。
        でも おかげで 食べ物の神様の名前を知ることができました。
        ありがとうございました。
        「うたかま」、amazon で注文できるんですね。
        きっと海外でも届けてくれることは可能ですが 
        送料が雑誌の10倍くらいかかりそうです。。。
        そうなんです、まだ北米にいます。
        覚えていてくださって ありがとうございます。
        でもオレゴンから南カリフォルニアに移りました。

        1. NAOJI より:

          送料高いんですね。そのうち電子版が出来たら良いのにね。

          南カリフォルニアですか~、何だかカラッとしていそうで良いですね~。LAマラソンとか走ったことがあるのでしょうか?未だかつてパスポートを作ったことが無い人間なので海外で生活している人に憧れます。

  2. こうめ より:

    モンサントのこと、前にエップさんがTPPの勉強会を開いてくれてそこで知りました。というか、こんな巨大企業の事を知らなかった自分が恥ずかしくなりましたよ。
    遺伝子組み換えの表示はすべてに義務付けられているわけではないそうです。
    だから、なるべく作った人の顔のわかるものを食べないなと思っています。
    日本人はもっとTPPの事知らなくてはだめだと思いました。
    また、エップさんのそんな講演会があるかもしれないから今度一度聞いてみたら面白いですよ。

    1. NAOJI より:

      恥ずかしくないと思います。多分普通の日本人は知らない人が多数ではないでしょうか?
      遺伝子組み換え、どう考えても不自然ですよね。モンサントといえばF1種の問題もありますよね。次の世代に子孫を残せない植物なんて、変。今年になってこのことを知ったので来年は家庭菜園に植えるも物も何とか従来種を探して植えたいと思っているのですがネットで調べてみた所では野口種苗という会社だけみたいです。消費者がもっと賢くなって、こういう企業や農家を支えて行かないとならないと思います。

      講演会やメノビレッジの行事(田んぼの草取りとか稲刈り)行ってみたいとYANCOさんと話しているのですが大会と重なったりしてなかなか行けずにいます。でも荒谷さんが寄稿しているTPPの本は買いましたよ。まだ読んでないのですが…(^_^;)

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