新しい道徳
たけし流の考え方で小学校1・2年の道徳の教科書のツッコミや批判を書いた本。
痛快で面白かったです。
算数と違って道徳というのは正解は1つじゃないし、時代や価値観によって変わるもの
それなのに教科書を作った人間の価値観を子供たちに押し付けて洗脳しているみたいなことを書いていました。
たとえば小学1,2年生の道徳の教材。最初の話題からして変だ
「自分を見つめて」なんて書いてある。小学一年生が自分を見つめるわけないだろう。
自分を見つめて「自分はこういう人間です」なんて小学一年生が言い出したら、これはどう考えたって不自然だ
子供時代に必要なのは、自分を見つめるなんてことより自分の好き勝手に遊ぶことだ。
こんなふうにたけし独特のギャグで道徳教育を痛烈に批判しています。
結びには、
個人の道徳なんかより、この先、人間はどうすれば良いかを子供たちが、しっかり考えられるように、何でも大人が本当のことを教えておくのが、大人の役割なのだ
確かに、たけしの書いているとおりかも。
でも、人の言うことを鵜呑みにする性癖のある読者は読まない方が良いそうです(^_^;)
あっという間に読めてしまいました。どうりで予約順がまわって来るのが早いはずです。
おすすめ。
小学生の頃の私と同じかも(^^ゞ
当時、国語の詩とか小説の問題で、
大昔に死んでる人間の心の中の事を問題にしても
答えは一つじゃないでしょう・・と先生に悪態ついてました^^;
だからかも知れませんが、答えが完全に一つの数学とか物理が好きだった・・笑
数字を扱う人ってそうかもしれませんね。
現場で仕事していた時、現場事務で経理やっていた女性が事務方の上司と合わず
工務に変わったんですね。で、結局工務の仕事も合わずにやめたんだけど
経理やっている人って、数字がピタッと合った時が快感なんだそうです。
工務の仕事とは何度もやり直しがあるのがイヤだったみたい。
その話を彼女から聞いた私のリアクションは
「だって何度もやり直して良い物が出来るんだよ」
現場管理してる人もそうだし、私の仕事って施工検討なので、正解は1つじゃないんですよね。
より良い物を作るためには、もっと良い方法があると考えないと出来ないです。
適性の違いを感じた出来事でした。
道徳の教科書もそれなら様々な価値観を検討したら良いのにね。
最初の方は声出して笑いそうになるので公の場では読めませんでした(笑)