セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター

http://salgado-movie.com/

行って来ました。原題「The Salt of The Earth」

ブラジル生まれの世界的報道写真家、セバスチャン・サルガドの撮った写真に深く共感した監督がサルガドの息子と共同監督で制作したサルガドの写真とインタビュー、撮影風景のドキュメンタリー。

ブラジル金鉱での写真はまるで一攫千金を夢見て砂糖に群がる蟻のような人間たちに、まるでバベルの塔のような異様なものを感じます。

国境なき医師団に同行し、撮影したアフリカ紛争地域での難民の写真は見る者の心をえぐります(全てがモノクロ写真であることが救い)飢餓と病気でやせ細り亡くなっていく人達、こんな写真を撮って良いのだろうか、倫理の問題は…と思うけれど、この現実を知らない人が大多数であることを考えれば間違いではないのかもしれない。

しかし、いつしか、こういう写真を撮るのが大きな心の負担になっていったのかもしれません。

ブラジルの実家に戻るとかつて緑だった父親の牧場が荒れ地になっていました。それを再生させることと、地球上の自然を撮影することに転換、地球へのラブレターをつづるのです。

 

ちょっと眠くなった時もあったけれど行って良かった映画でした。

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