HP RGSのバグ
先月の前半、出社して使用しているワークステーションの電源を入れたところ、画面が真っ暗でカーソルしか見えない状態になってしまいました。
IT担当者に連絡してメーカーのサポートなどにも問い合わせてもらいハードウェアの点検にも来てもらったけど原因不明で結局、OS再インストールするハメになってしまいました。
HPのワークステーションにはRGSというリモートアクセス用のソフトが無料で利用出来るので、私は一般社員と違うシステムでテレワークをして来ました。
ソフトは無料ですがサポートは有料で、サポート契約はしていないので自分で解決しなければなりません。でもネット上を検索しても同じような事象は見つからなかったので、同様な現象が起きた方のために記録しておきます。
環境はAmazonWorkspace2.0上にRGS7.6.1(最新バージョンではありません)をインストール。
出社前日はリモートから電源切っていたんですが、その時にネットワークのエラーが出て、シャットダウン後に以下のダイアログが出ました。(画像は最新バージョンのものですが)
今までこんなエラーは出たことが無かったんですが、出社して起動すると画面が真っ暗でカーソルだけが見えるという状態で手も足も出ませんでした。ネットで検索するとグラフィックドライバーが壊れた状態と同じみたいですが、ドライバーのリセットをしても解決せずハードウェアのチェックもしてもらいましたが正常。で、OS再インストール。
それからはリモートから電源切らないように気を付けていたんですが、うっかりミスでつい同じことをやってしまいました。で、全く同じ現象です。
もうテレワーク出来ないなと思ったんですが、本社で似た環境の人に同様の現象起きたのを見聞きしてないか問い合わせてみたら、その人が教えてくれたことが解決のヒントになり原因がつかめました。
解決方法は、ワークステーション使ってる方ならグラボからディスプレイにケーブルが繋がっていると思いますが、それを外してマザーボード経由でディスプレイを繋いで再起動すれば解決すると思います。
自分なりに考えてみたんですがRGSのsender側の設定で赤丸した部分がデフォルトでチェックマークが入っているんですが
Enable monitor blanking on Sender computer when a remote user connects
チェックオンでRemote Boost接続時にSender側ワークステーションに繋がって
いるモニターはブラックアウトし、マウスカーソルのみが表示されます。オフ
でRemote Boost接続時にブラックアウトせずReceiverと同じ映像がモニターに表
示されます。
これは解説の通り、リモートアクセス中は、sender側のディプレイをカーソルのみ表示させるという設定です。
これがOSがアップデートされていくうちにrgsとの間で何等かのバグが生じ、リモートから電源を切ると不完全な形で終了して、receiver側からのアクセスが遮断されていないとsender側が認識し、ディスプレイがブラックアウトした状態のままになってしまうのではないかと。
なので手っ取り早いのは、このチェックマークを外せば、間違えて電源を切っても大丈夫なのではないかと思います(試してないけど💦)
RGS7.6.1だとディスプレイの電源を切っておけば、特にこの機能をオンにする必要はないと思います。
ですが、最新バージョンの「ZCentralRemote Boost 2020.0」はディスプレイの電源を切っておく場合、ファイルをテキストエディタで編集しなければならない所があります。
詳細はZCentralRemote Boost 2020.0の設定ガイドの35ページに書いてあります。
今更ですが去年4月に最新バージョンをインストールした時に上手く動かなかったのは、この設定をしていなかったからだったんだなぁと。
エンドユーザーレベルなので、ちょっとハードルが上がってしまい、まだ最新バージョンにしていないんですよねぇ…💦
まあ、私の業界はテレワーク出来る職種は少数派で出来ない職種の方が多いっていうか、それがメインだから、今はテレワーク推進しているけど、IT系企業と違って、コロナが収束したら元に戻るんじゃないかなぁと思ってます。だからこのまま最新バージョンにせずに使い続けようか、迷っているところです。
2023年1月20日追記
検索でこのページを訪れて下さる方が未だに多いのですがリンク先も切れてしまい、何のお役にも立てずすみません。
この記事を書いた時からちょうど丸2年が経ちました。
HPもリモートのアプリを新たなものに変えたようですね。
私の方は昨年からMicrosoftの仮想デスクトップに環境が変わり、3DCAD用の仮想デスクトップは安定して使用出来てリモートアクセスよりずっと快適になりました(^^♪
ただHDDの容量が少ないので最低限のソフトしかインストール出来ないのですが…
OSがアップデートを繰り返していくうちに、古いプロトコルの接続に齟齬を生じたり、無視されたりということがあるようですね。
NAOJIさんのこの内容は私には難しくてちんぷんかんぷんですが、先日自宅の古いNASにアクセスできなくなってしまいました。いろいろ調べたところ、NASの通信プロトコルSMB1.0と言う初期のバージョンをMicrosoftが利用推奨しなくなったため発生したものでした。
年々ITシステムは進化を続けていきますので、古いガジェットを使用している身には辛いものがあります。
コメントありがとうございます。
私もネットワークについてはわからないことだらけですが、同じ環境の人ならわかるかなと思って書いてみました。
今の自宅PCの前のPCも8年使ったけど、購入時に家庭用としてはハイスペックにしていたので、まだまだ使える物だったんですが、WINDOWS7のサポート終了により、買い替えることになってしまいました。(OSのアップデートでトラブル起きたら解決するのが面倒だと思った)
本当にまだ使える物が使えなくなるのはなんだかなーと思います。