汚れたミルク あるセールスマンの告発
http://www.bitters.co.jp/tanovic/milk.html
映画『汚れたミルク/あるセールスマンの告発』予告編 from Bitters End, Inc. on Vimeo.
昨日はこの映画見に行って来ました。
パキスタンで実際に起きた事件を元に作られた作品です。
あるグローバル企業が自社製品の売上を伸ばすために医師に賄賂などを送って自社製品の粉ミルクを強引な方法で売り込む。そのセールスマンになった主人公が自分が売っている粉ミルクが不衛生な水で作られるために多くの乳児が犠牲になっていることを知り、友人の医師とともにその企業を告発するが…
制作スタッフが映画を制作するシーンから始まるのですが、ネスレ社という企業名を公開したら危ないから架空の企業名でと言っているのも皮肉っているんでしょう。
以前モンサントの不自然な食べ物でも感じたのですがグローバル企業って、自分達の製品が売れれば購入者がどうなろうと平気なんですよね。発展途上国の政府なんか買収するのは簡単だし、ほんと汚い奴らです。
乳児にとって母乳に勝るものはないはず。映画の中で友人の医師が言っていたけれど母乳で育った子供は免疫があるから病気にならないが粉ミルクで育った子供は免疫がないから病気になってしまったのです。
確かに不衛生な水で作ったのは使用者であり製品に問題は無かったけれど、そういう事件が起きていることを知っていながら、粉ミルクの方が頭が良くなるとかウソを言ったり、作り方の注意点を教えるとかは企業の責任なんじゃないですかね。
最後があれっ?終わったの?みたいな感じでしたが展開がスピーディでとても面白い作品でした。
参考までに、ここに映画に対するネスレ社の回答があります。
http://www.nestle.co.jp/aboutus/ask-nestle/answers#nutrition_08