最高の休息法
自分の仕事も業界のICT化により2次元より3次元の業務比率がどんどん増えてきています。
経験のある人じゃないとわからないと思うけど2次元の図面を描くより、3次元のデータ作る方が比較にならないほどアタマを使うと思います。集中するのか、とにかく色々考えながら作業しているうちにあっという間に時間が過ぎる感じです。
ずっと前に書いたことがあったかもしれないけど時々3次元の仕事をやるとアタマが疲れて夕方になると脳疲労でグッタリしていたのが食事の改善でならなくなったんです。
でも、その頃よりも、頻度が増え、より酷使しているわけだしスマホも登場して、ますますアタマを休ませる時間を作る必要があるのではないかと思って、たまたまネットで見かけたこの本が図書館にあったので借りてみました。
著者はアメリカ在住、日本人の精神科医です。
科学的に正しい脳の休め方と、
著者の出身校であるイェール大学のポスドク研究員のナツと配属された研究室の教授ヨーダが落ちぶれたナツの叔父が経営するベーグル店を立て直して行くという物語をベースに実際の取り入れ方を指南してます。
冒頭の実践方法を読んでみて思ったのは、「なんだ、これはヨガでいつもやってることじゃないか」でした。
ヨガでは身体の感覚に意識を向けることをとにかく先生から言われます。
例えば、ストレッチだとかする時に呼吸を止めないようにするのはやってる人が多いかもしれませんが、ヨガや瞑想をしたことの無い人で自分の吸った空気が鼻から喉を通って、肺、お腹、鎖骨や肋骨の動き…ここまで感じたりすることはまず無いのではないでしょうか?呼吸だけでなく、自分の左右差、無意識に緊張している所などに注意を払います。
ざっくり書いちゃうと、自分の内側に意識を向けて雑念が湧いてこないように訓練することが脳を休めることに繋がるということだと理解しました。本によれば、ただ睡眠を取ったりしても、なかなか回復しないのだとか。
ヨガレッスンの時、本を読む前はただ言われるがままにやってましたが、本を読んでからは自分からより意識するようになりました。
ただこの雑念が湧かないようにするのがすごく難しい。
でも脳は決まった時間に実践すると習慣化しやすいのだそうです。だから私の場合は出勤時に電車を待つ10分程度の時間に取り入れてます。
あと良いなと思ったのは食事瞑想。食べる物の味やにおい、咀嚼して喉を通っていく感覚などに注意を払う食事法です。
咀嚼の重要性は理解していましたが、食事瞑想を取り入れることにより、良く噛んで食べることになるので美味しさが、より感じられるし、時間をかけて食べることになるから食べ過ぎも防ぎ栄養の吸収も良くなるから良いことしかないです。会社の昼休みや1人で食事をしている時に取り入れてます。
それから面白いと思ったのは歩行瞑想。ヨガと同じで歩く時に自分の動きを観察し意識を集中させること。これだと競歩の練習でフォームを意識しながら歩くのと似てると思いました。ランナーでも自分のフォームに意識を集中させることで実践可能だと思います。(ちなみに著者はトライアスリートだそう)
本には年末年始や夏休みなどまとまった休みが取れる時にやる5日間プログラムが載っていて、これを出来る範囲でやってみようと思って本を買っちゃいました。
瞑想なんで、お金がかかるわけでないし、今日からでも実践出来ることなので、興味のある方はぜひ本を読んで習慣化してみて下さい。