完訳日本奥地紀行1
イングランド人のイザベラ・バードが1878年に来日し数ヶ月かけた日本での旅を妹への書簡の形式をとった紀行文。
やっと1巻読み終わりました。
1巻 横浜-日光-会津-越後
本の装丁が古く見えたし、字が小さく行間が狭いので、てっきり古い本だと思っていたら2012年出版の本でした(^_^;)
391ページのうち訳注118ページ、解題(翻訳者からの解説)25ページ
本の1/3以上は本文以外という構成。
訳注が多いので本文と訳注を繰り返し見るのが読みづらかった。
西洋人から見た当時の日本の様子がわかります。
正直なところ、日本に対する表現が現代に生きる私達が読んだら不愉快に感じる文章が多いです。
恐らく見たままの正直な感想だから仕方ないんだろうし、もし私達がタイムスリップして、その時代に行けたら同様に感じるのかもしれないけど。
日本人の外見だではなく、馬、犬、建物など、
質が悪い、みすぼらしい、感じが悪い
なんてことがあちこちに書いてあるんですよね。
逆に日本人の良いところ
とても親切で心優しく、礼儀正しい
外国人が殆ど訪れない地域を無礼な目にも強奪にも一度も遭わずに旅が出来る
外国だと護衛をつけずに女性が旅をするのはとても危ないということなんでしょうね。
身長が低く下駄で3インチ(7.6センチ)高くなるが、それでも170センチある男性や157.5センチあるような女性はごくわずかだった
1巻は会津から山地を超えて新潟に行くまでなんですけど、山奥に行くと貧しい村ばかりで、ちょうど梅雨の時期もあったと思いますが、子供はふんどしや腰巻1丁で服を着ておらず、皮膚病になっている人が多いようなことが書かれてました。
きっと大人の体格面もそうだし栄養状態が悪かったのでしょうね。
バード自身も米と卵、漬物ぐらいしか食べられないことが多く、肉がなかなか食べられなかったようです。
あと宿ではノミに悩まされていて、置いてある寝具は使えなかったとか。
はしがきには健康回復のために日本への旅を選んだようなことが書いてあるんですが、逆に健康状態が悪くならなかったんだろうか…と思ってしまいました。
第2巻 新潟-山形-秋田-青森
第3巻 北海道
第4巻 東京-関西-伊勢 日本の国政
ちょっと間が空くかもしれないけど第3巻までは頑張って読みます。