グローリー-明日への行進-
http://glory.gaga.ne.jp/
札幌は今週からスガイディノスで上映です。
映画はキング牧師が1964年ノーベル平和賞を受賞するところから始まります。
しかし当時のアメリカ合衆国では黒人も参政権があるにもかかわらず南部のアラバマ州では選挙人登録しようとした黒人に対し嫌がらせのような不当な扱いをし、実際には黒人は選挙人登録することが出来なかった。
権利を勝ち取るために非暴力による行進という手段で抵抗を先導するキング牧師と仲間たち。
政府やFBIの妨害工作、家族を危険にさらしていることへの悩み、抵抗運動を続けていくことへの忍耐・葛藤などが描かれていました。キング牧師の演説はあの有名な物しか聞いたことがありませんでしたが、映画の中では非暴力ではあるけど言葉は結構過激だなぁと感じました。
またWikipediaでは当時のジョンソン大統領が公民権法の早期制定に積極的だったようですがが映画の中では、その後の選挙権行使妨害防止法に関しては、行進中の無抵抗な市民を警官が襲うシーン(血の日曜日)がテレビで放送されリベラルな白人を含めた世論の盛り上がりにより、重い腰を上げたような形で描かれていました。
血の日曜日の詳細については、こちらのサイトの記事が映画の内容とほぼ一致しているようです。その土地を訪れた方が書いた記事です。興味がある方はぜひ読んでみて下さい。私も映画を観る前に読んでいたら、もう少しストーリーがわかりやすかったかなと思います。最初から読んでみようと思います。
http://www2.netdoor.com/~takano/civil_rights/civil_18.html
ラストシーン、血の日曜日で妨害されたセルマからアラバマ州州都のモンゴメリまでの行進は大統領の承認があり妨害を受けず逆に援護され無事にゴールすることが出来ました。そこでのキング牧師の演説が感動的でした。行って良かった映画でした。