あの鏑木さんも?

いつも読んでいる糖質制限推進派のドクターのブログの記事で知ったのですが

ランナーと栄養士の認識の差 – たがしゅうブログ.

最新号のNumber Doに「カーボローディングは必要か」という記事が載っているので早速買ってみました。

この記事によると最近は「私はやっていません」という声がチラホラ聞こえるようになって来たと書いてあります。糖質セイゲニストなランナーの私としては喜ばしいことです。

鏑木さんは今、糖質ではなく体脂肪をメインに使う身体を作っているそうです。確かにウルトラやロングのトレランの場合、運動強度が低いから、その能力が高いと補給の回数が減るだろうし安定度が大きく違うと思います。ウルトラマラソン走る人はぜひ、その能力を高めて欲しいですね。

鏑木さんは100マイル走る時でもお腹いっぱいご飯は食べず炭水化物はせいぜいご飯1杯。レース前に限らず、ご飯は少なくしておかずを多く食べ血糖値が急激に上がらないような食生活を心がけている。逆にファットローディングしてるって(コーヒ用のクリームを使うのはどうかと思いますが…)

金さんの現役時代の

60キロ走で40キロぐらいから空腹感が出て来てきつくなった時に菓子パンを一口二口かじると、そこから回復していつまでも走れる。その時脂肪を使っているのが自分でわかる。

っていのも、わかるな~。要するに長距離の場合、脂肪燃焼のために少量の糖質を摂れば、それが着火剤になって低い強度なら長時間安定して走れるんですよね。鏑木さんは心拍数を管理してLT値以下の運動強度で走れるレベルを上げていくトレーニングをしているみたい。鏑木さんは心拍数155ぐらいから糖が優先的に使われると把握しているんですね。私も心拍計があったら試してみたいですが、昔持っていたけど、どうもあれを胸につけるのが苦手てなんですよね。

金さん

人間の原点に近いですね。人間はかつて飢餓状態にあったので、もともと何日も食べなくても運動し続けられるように出来ている。鏑木さんはその失われた能力を取り戻そうとしているわけです。

さすが金さん、わかっていらっしゃる。誰でも眠っているだけなんですよね。走っている時に時々低血糖を起こしていた私ですら、ちゃんと呼び覚ますことが出来たのですから。

鏑木さんが体質改善を始めてから5年ぐらいだそうですが、(糖質制限とは言わずに体質改善って書いてあるけど、おそらく糖質制限の効果として)疲れにくくなったのと日常生活で感情の起伏が少なくなった。徐々に糖質を摂らなくてストレスを感じなくなります。食べたいのに我慢するのではなく、食べなくても普通でいられる。

ほんとそうなんですよ。私はプチ糖質制限から始まって2年、今は通常朝だけ少量の主食を摂る生活で安定しています。最初は我慢している感覚がありましたが、代謝経路が脂質中心になると普段は甘い物を見ても食べたいと思わないです。お酒を飲んだ時とレースの後ですね。これは血糖値が下がるのとレースのストレスの裏返しなのかなと思います。そういう時は我慢しないでたまのご褒美として食べます。

また感情の起伏についてですが、血糖値が下がって来ると、それを上げようとしてアドレナリンが分泌されるのでイライラしたり怒りっぽくなったりするそうなんです。身体のメカニズムがわかると、そういう現象も納得のいくことなんですよね。座談会の中で「感情の起伏が少なくなった」という話を聞いて金さんがそれって統合失調症の治療法になり得るかもって言っていたけど、さすが金さん、でもどうしてそんな発想が起きたんだろう?身内にそういう人がいるのかな?

失礼かもしれないけど、以前このブログで取り上げた園原さんは競歩の選手で知名度が低かったし、自らの本の中で書いたことなので、その考えがあまり広まらなかったかもしれないけど鏑木さんみたいな人が雑誌の座談会で、こんなこと書いたら、真似してみる人が増えるかもしれないですね。

時々入る、スポーツ栄養士さんのツッコミが、やはり勉強してきた”常識”にとらわれている感じですね。栄養士の教育も、いまや古くなっていて改変する時期に来ているという人もいるし、炭水化物60%がバランスの良い食事というのも明確な根拠が無いこと、日本の栄養教育はまず米ありきで始まっていることが間違っているなど、糖質制限推進派からは色々言われてますね。栄養士っていう職業も、どんな組織に所属するかで言うことが変わってきますしね。これらが正しいか間違っているかは、やっている人が長生きするか、またどんな病気で亡くなるかではっきりしてくるのでしょう。

ちなみに私のこの間の北上ロードウォークのレース前の朝食は、ホテルのバイキングで、おかずはたっぷりの卵サラダと納豆、他におかず数種類少し食べて、お茶碗に半分程度の白米と、味噌汁に、ファットローディングじゃないけど、血糖値の急上昇を防ぐのとエネルギー源として、それぞれ自分で調達したバター30gを乗っけて食べました。バター溶かした味噌汁が美味かったな~。

会場に着いてからはスタート1時間前ぐらいのアップの前に前日仕入れた塩味の展勝地餅1個。これで最後までエネルギーを切らすことなく歩くことが出来ました。自分の場合、20キロ競歩ってハーフマラソンより強度が低い運動だからなのかもしれませんが。

他の人のブログやSNSで今年になって何度か見かけたけど、レース朝の朝食に菓子パン食べて低血糖らしき症状を起こしたと思われる記事を何度か見ました。レース当日、朝食に砂糖の入った物を食べるのはやめた方が賢明だと思います。正常人であっても(若しくは、そういう人は潜在的に低血糖症かも)血糖の変動が大きくなるようなことをすると食べてから2,3時間後に低血糖を起こしやすくなるし、インスリンの大量追加分泌があると体脂肪の燃焼を妨げてしまうのです。

今朝は高畠1週間前なので練習は軽く快調走10キロ行ってきました。ターサーで57分、気持良く走れました。白鳥の編隊が空を飛んでいました。

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走った後の朝食。一昨日作った常夜鍋の汁が残ったので、それにシイタケと小松菜、クコの実と卵2個を落として。ドルフィーで買ったロッケンサフトブロート2切れバターをたっぷり塗って。このパンで血糖値チェックしたことがなかったので食後30分おきに測ってみましたが97→117→92でした~(^^♪

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ロッケンサフトブロートってドルフィーのは道産ライ麦100%で、柔らかいふわふわのパンを食べ慣れている人にはポロポロ、モソモソしたパンで美味しいと思わないかもしれないけど、バターやクリームチーズをたっぷり塗って、よく噛んで食べると美味しいんですよ。こういうのは、私みたいな根強いファン以外は買わないから、土曜日に行くと確実に手に入るので助かります。ジュピターとかでドイツから輸入したプンパーニッケルも売っているけど、やっぱり作りたてのベーカリーの方が美味しいですからね。

あの鏑木さんも?” に対して9件のコメントがあります。

  1. ぶらんぼう より:

    「今日は長いの、走るよ~」と思うときはご飯しっかり食べたし、走った後もしっかり食べてていましたが、
    二年くらい前から「食べたい」という気持ちが湧かなくなってきました。
    いや、運動したのに「お腹空かない・食べたくない」というほうが正しいかな?
    だからパンrunもケーキrunも成功しないです。

    1. NAOJI より:

      どうしてだろうね?
      だいぶ前に走っても痩せないって言ってたけど今はどうですか?

      私も練習直後はお腹減らないですが少し時間が経つと食欲が湧いてきます。でも脂質代謝主体になるとお腹が減っても甘い物が欲しくなくなります。それが血糖値の変動が緩やかだということかな?と感じています。

  2. より:

    わたしも、この記事を一番熱心に読みました(^^;
    走る前に、無理に食べないで、どうしてもお腹がすいたと思ったら
    チョコとか飴を1個食べたら、本当に走れました
    たくさん燃焼しないとダメな脂肪があるので
    燃えろ〜、燃えろ〜、と思って走るようにしようと思います

    adidasのenergy boostを試してみたいなと思ったりして
    すっかり洗脳され気味です

    1. NAOJI より:

      本当は鏑木さんの体質改善ってどんなことをしているのか具体的に言って欲しかったですね。
      香さんは低血糖とか起こさない方ですか?私は昔から走る前に何か食べても時々起こしていたんです。その時マラソン仲間がそれはインシュリンショックだと教えてくれたんですが、その頃はまだ理解出来ませんでした。

      効率良く体脂肪使える体にする近道は心拍計を使ったトレーニングだと思います。今読んだら古い点もあるのかもしれないけど、やっぱりマフェトン理論かなと。
      http://www.amazon.co.jp/dp/4947537493

      1. NAOJI より:

        わ、WordPressってアマゾンのリンク貼ったらこんなふうに表示されるんだ、知らなかった。

  3. Y.Mac より:

    心拍計
     私は手に装着するタイプのを使っています。ご存じかもしれませんが、日本精密測器(株)のHR-40という心拍計です。欠点はデリケートで扱いにかなり試行錯誤が必要なことで、(私の場合だけかもしれませんが)、夏場はほぼ安定して使えるようになりましたが、説明書にもあるように冬場はエラーを起こしがちです。ストップウオッチ機能もあるのですが、心拍数と同時表示できないという使いにくい仕様なのも欠点です。ですから強くはお奨めしません。

     心拍計のおかげで心肺機能の衰えもはっきりしました。若い頃は200くらいまで行ったような記憶があるのですが、今はランニング時150くらいで青息吐息です。酸素が送れないのでは動きが悪くなるわけですね。私は心拍が限界になるような速さではまだ歩型が安定しないので、電子メトロノームを使ってピッチ一定で歩く練習をしています。

    1. NAOJI より:

      心拍計は昔POLARのを使っていましたが胸にセンサーを装着するのがどうも馴染めず仲間に譲りました。さっき読んだランナーのブログでこんなメーカーがあることを知りました。
      http://pianta.ne.jp/
      GPSと心拍計が一緒になった物なのですが大会で貸出をしているらしく、そのブログ主もそれがきっかけで購入したみたい。北海道の会社だし、アフターケアも期待出来そうだから買うとしたら、その会社の製品が良いかなと思っています。測量機器メーカーにいた人が作った会社のようです。だからGPSの精度は期待出来るかな?○-ミンが出来た頃思ったんです、ソキアとかトプコン(今は両社が合併しましたが)が測量機器のメーカーが腕時計型のGPS作ったら、こんなのよりずっと良い物が出来るのになって。

      最大心拍数を計測するには自分の場合1500mのレースで出来そうです(^_^;)
      Y.Macさんもメトロノーム使っているんですか、私も今朝初めて使ってみました。140じゃ速すぎて130から始めてみましたが、それでも慣れていないせいか疲れます。でも速く歩けますね。

  4. Y.Mac より:

    そうそう、メトロノームを使うと楽をさせてくれないですからね!

    ところで NAOJIさんがピッチ140ですか?
    失礼ながら、千葉のときのビデオで計ってみたら私のメトロノームでは毎分180+くらいで歩かれていましたよ。メトロノームの表示の基準が違うんでしょうか?

    書き忘れましたが、私は歩数計を併用して歩幅も計るようにしています。ゆっくりめに大きく歩いてもストライドが伸びないのが悩みの種です。関節が硬いのかなあと思っています。

    1. NAOJI より:

      そうなんですか〜?レースだと火事場の馬鹿力で歩いているからですかね(笑)練習の時は速くてもキロ45秒ぐらい遅いですからね。

      Y.Macさんも長身だからストライド活かせれば有利ですよね。私も同じ悩みを持っています。でもピッチって脚の短い人の方がやりやすいのかも?と小型犬の散歩を見て感じました。

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